家族4人でANA国際線特典航空券は取れる?355日前からの予約戦略と現実的な選択肢

マイル・ポイント・カード

ANAマイルを貯めているなら、一度は国際線のビジネスクラス特典航空券を使ってみたい。私もそう思っています。

ただ、家族4人分を同じ便で確保しようとすると、1人や2人の旅行とは難しさが変わります。子どもの学校や仕事の都合もあり、日程を自由に動かせるわけでもありません。

そこで私が現実的だと考えているのが、希望する搭乗クラスを探し、難しければエコノミーを確保。その後も空席を確認し、必要なら取り直すという方法です。

今回は、355日前からの予約の考え方と、カウチシート・提携航空会社・ANA SKY コインを使った有償航空券まで、家族旅行の選択肢を整理してみます。

※この記事は2026年11月3日時点の公式情報をもとに作成しています。

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まずは「希望クラス」と「旅行の実現」を分けて考える

特典航空券には座席数の制限があり、便によっては予約開始日に特典枠の設定がないこともあります。有償航空券に空席があっても、マイルで予約できるとは限りません。

家族4人分のビジネスクラスを希望の日程でそろえるのは、かなり難しいと考えておきたいところです。路線や時期で状況は変わりますが、マイルを貯めれば必ず乗れるわけではありません。

だからこそ、最初に「ビジネスクラスが取れなければ延期するのか、エコノミーでも希望の日程で行くのか」を考えておきたいと思います。

家族旅行そのものを優先するなら、上位クラスを探しつつ、エコノミーで全員分を確保できる日も確認する。そうしておくと、空席が見つかったときに判断しやすくなります。

355日前から探し、片道発券も活用する

ANA国際線特典航空券は、搭乗日の355日前、午前9時(日本時間)から予約できます。ただし、往復で発券する場合は、復路搭乗日の355日前まで待つ必要があります。

一方、2025年6月24日から片道発券にも対応しました。往路を先に片道で確保し、復路はその予約開始日に探す方法なら、往復を同時に予約できる日まで待たずに済みます。

予約開始日に取れなくても、数日~数週間は確認する

以前から「復路ずらし」と呼ばれる、いったん短い滞在日程で往復を発券し、希望する帰国日が予約可能になってから変更する方法が使われてきました。

こうした旅程変更や取り消しに伴って、見つからなかった特典枠が再び出る可能性もあります。空席が戻る時期や数は保証されませんが、355日前の午前9時に取れなかったからといって、すぐに諦める必要はないと思います。

ただし、復路を変更できるのは希望便に対象の空席がある場合です。355日より先の日程は予約できず、発券後の区間・航空会社・搭乗クラスなども原則変更できません。必ず希望日に延長できる方法ではない点には注意しましょう。

エコノミーを先に確保して、移動手段を決める

希望する上位クラスが見つからなければ、私は家族全員分のエコノミーを確保することを優先したいと思っています。仕事や学校に合わせた旅行では、まず往復の移動手段が決まることに大きな価値があるためです。

片道ずつ取る場合も、行きが取れれば帰りも取れるとは限りません。帰国日の候補を複数考え、有償航空券を含めて戻れる手段があるか確認しておきたいところです。

また、別々に発券した片道航空券を、後から一つの往復航空券にまとめることはできません。取り消しの手数料も航空券ごとにかかるので、柔軟さと負担の両方を考えて選びます。

出発前に上位クラスを探すなら、取り直しの条件を確認

エコノミーを確保した後も、希望するクラスの空席は確認できます。特に私は、出発1か月前くらいから探す機会を増やしても良いと考えています。

取り消しや旅程変更で空席が出る可能性があるためですが、ANAが1か月前に特典枠を追加することを保証しているわけではありません。あくまで再確認の目安です。

クラス変更は原則、払い戻しと新規発券

エコノミーの特典航空券を発券した後、ビジネスクラスが見つかっても、そのまま差額マイルを足して変更できるわけではありません。基本的には元の航空券を払い戻し、新しく発券する必要があります。

自己都合で払い戻せるのは、航空券の全区間が未使用の場合です。往復発券で往路をすでに利用していたら、残った復路だけを同じように払い戻すことはできません。

2025年6月24日以降の予約・発券分は、条件を満たせば1名・航空券1枚につき3,000マイル、または3,000円の取消手数料を選べます。※1

家族4人で取り消す航空券 合計手数料
片道4枚、または往復航空券4枚 12,000マイル/12,000円
片道ずつ発券した往復、計8枚 24,000マイル/24,000円

払い戻されるマイルの有効期限は元のままで、払い戻し時点で期限切れのマイルは戻りません。また、取り消した座席がすぐに特典枠へ戻る保証もありません。

新規予約は第一区間出発の96時間前までです。同じ搭乗者の重複予約にも注意が必要なので、進め方に迷う場合は、元の予約を取り消す前にANAへ相談したいところです。

追加マイル、取消手数料、期限切れで戻らないマイルまで考えて、それでも取り直したいか。空席が見つかったときほど、落ち着いて判断したいですね。

ハワイなら、エコノミー+ANAカウチも候補に

成田~ホノルル線のエアバスA380には、エコノミーの3席または4席を1組として、レッグレストを上げてベッドのように使える「ANA COUCHii(ANAカウチ)」があります。

対象条件を満たせば、エコノミーの特典航空券でも追加料金で利用できます。※2

家族4人なら4席を1組で使う方法のほか、3席を2人で使うプランを2組確保する方法もあります。父親と子ども1人、母親と子ども1人に分かれれば、それぞれ3席分のスペースを使えます。

後者は計6席を使い、1組分の料金も2つ必要ですが、小さな子どもと長時間過ごすには魅力的です。ビジネスクラスと同じ座席や食事になるわけではなくても、エコノミーでの快適さを上げる方法になります。

料金は利用人数・座席数・時期で変わり、希望する組み合わせの空席も必要です。購入後の座席・人数・利用者の変更はできず、自己都合の解約は出発48時間前まででも料金の50%が取消料となり、それ以降は払い戻せません。

上位クラスへの取り直しも検討するなら、カウチ料金の取り消し負担まで含めて、購入時期を考えたいところです。

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ANA便が取れなければ、提携航空会社も探す

ANAマイルは、スターアライアンス加盟航空会社などの特典航空券にも使えます。ANAの直行便に空席がなくても、別の航空会社や経由便なら目的地へ行ける可能性があります。

ただし、必要マイル数や旅程条件はANA便と異なり、乗り継ぎが増えれば移動の負担も大きくなります。小さな子ども連れなら、経由便のビジネスクラスより直行便のエコノミーが楽な場合もあるでしょう。

複数都市の周遊は、全区間で4席必要になる

提携航空会社特典航空券は、現在も往復同時予約・発券が条件です。予約は原則、復路搭乗日の355日前午前9時(日本時間)からで、航空会社によって受付開始日が異なる場合もあります。

周遊旅程では、往路の空席が見つかっても、帰国便が予約可能になるまで発券できず、その間に先の区間が埋まる可能性があります。家族4人なら全区間で4席必要で、途中降機や乗り継ぎの条件も満たさなければなりません。

なお、以前紹介されていたスターアライアンス世界一周特典航空券は、2025年6月23日に新規発券を終了しています。

周遊自体が目的で、日程を柔軟に調整できるなら魅力的ですが、学校の休みに合わせる旅行では、少ないマイル数だけでなく、無理なく移動できる旅程かを重視したいと思います。

必要マイル数だけでなく、燃油サーチャージも比べる

提携航空会社は、現金負担の面でも候補になります。例えばシンガポール航空は、日本~シンガポールや日本発着以外の区間などの燃油サーチャージを「適用なし」と案内しています。ANAマイルを使う場合も、同社運航便で燃油負担を抑えられるケースがあります。

一方、2026年11月1日~12月31日の購入分で、日本を旅行開始国とするANAの日本~ハワイ区間の燃油サーチャージは、片道1人38,500円です。

家族4人なら片道154,000円。往復とも同額と仮定すると308,000円となり、さらに空港使用料などの諸税が加わります。

特典航空券でも、現金負担が小さいとは限りません。燃油が不要でも諸税は必要ですし、シンガポール航空の一部機材では、ANAマイルでビジネスクラスを予約できない場合もあります。

実際の支払額は発券時期・旅行開始国・路線・組み合わせる航空会社等で変わるため、予約画面で確認しましょう。必要マイル、現金負担、移動時間まで含めた比較が大切です。

ANA SKY コインで有償航空券を買う方がお得な場合も

希望する特典枠がないときや燃油負担が大きいときは、ANA SKY コインを使って有償航空券を買う方法も考えられます。

SFC会員なら、50,000マイル以上をまとめて交換すると1マイル=1.6円相当。60,000マイルなら96,000 SKY コインになります。

対象の有償航空券なら通常の販売座席から探せるので、特典枠がなくても、ANAウェブサイトで対象航空券が販売されていれば予約できる可能性があります。

例えば、次のような往復航空券で比べてみます。

比較項目 特典航空券 有償航空券
必要マイル 60,000マイル ―
航空券価格 ― 150,000円
燃油・諸税 別途70,000円 航空券価格に含む

※比較用の仮定例であり、実際の運賃・必要マイル・燃油サーチャージを示すものではありません。

特典航空券は60,000マイル+70,000円。一方、同じ60,000マイルを96,000コインに交換して150,000円の有償航空券に使えば、残りは54,000円です。

この例では、使うマイル数は同じでも、有償航空券の方が現金負担を16,000円減らせます。さらに、対象運賃に応じたフライトマイルとプレミアムポイントも積算されます。特典航空券では、どちらも積算されません。

逆に有償航空券が高額なら、特典航空券が有利になることもあります。予約前に、同じ日程の販売価格も見ておきたいですね。

なお、SKY コインは特典航空券の燃油・諸税には使えません。有効期限は交換月から12か月目の末日までなので、購入する航空券が決まってから交換するのが安心です。

私なら、この順番で航空券を探す

時期・状況 私ならこうする
355日前から 希望クラスを探し、取れなくても数日~数週間は確認
家族全員の上位クラスが取れない エコノミーの片道発券も使い、往復の移動を確保
出発1か月前くらいから 上位クラスを再確認。取り直しの負担と期限も比較
ANA便が取れない・現金負担が大きい 提携航空会社やSKY コインでの有償購入も検討

これはすべての路線で最適な順番というわけではありません。帰国便の候補や旅行全体の日程を見ながら、選択肢を並行して確認することも必要です。

せっかくのマイルだから、できればビジネスクラスで使いたい。私もそう思います。でも、家族全員が同じ便に乗り、希望の日に旅行できることにも大きな価値があります。

マイルを最も高い価値で使うことより、マイルを使って家族で行きたい旅行を実現すること。エコノミーやカウチ、有償航空券も含めて柔軟に考えたいと思います。

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注釈

※1 3,000円の取消手数料は、対象の航空券をANAウェブサイトで払い戻し、クレジットカード決済する場合です。発券国や旅程による例外・追加税等があり、電話での手続きでは利用できません。全区間未使用で、第一区間の予約便出発前までに手続きする必要があります。上位クラスへの変更には例外的な取り扱いもあるため、元の発券内容とANAの案内を確認してください。

※2 ANA COUCHiiは、ANA便名で利用する成田~ホノルル線のA380運航便で、航空券番号が205から始まる対象航空券などが条件です。特典航空券の場合は発券後に予約確認画面などから申し込み、購入受付は便出発48時間前までです。料金は1区間・1組あたりで、利用する子どもも人数に含みます(座席を使わない幼児を除く)。

参考情報

※特典航空券の予約ルール、必要マイル数、諸税、燃油サーチャージなどは変更される場合があります。実際の予約時には最新の公式情報をご確認ください。

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