海外旅行でクレジットカードを使うと、海外事務手数料がかかることをご存じでしょうか?
例えば、三井住友カード発行のVisa・Mastercardのクレジットカードでは、現在3.63%の海外事務処理手数料がかかります。
手数料を加える前の換算額が10万円なら3,630円、30万円なら10,890円。意外と大きな金額ですよね。
私自身、航空券やホテルはマイルやポイントを利用することが多いのですが、現地での食事や買い物にはどうしてもお金がかかります。
そこで、海外旅行での決済を少しでもお得にできないかと考え、以前から気になっていた「Revolut(レボリュート)」について調べてみました。
Revolutは海外事務手数料が0%で、無料プランでも利用できるサービスです。ただし、両替の時間帯や金額によっては、別途両替手数料がかかります。
さらに、ANA Mastercardゴールドとの組み合わせなら、カード側のポイント付与が成立する場合、1%相当のANAマイル還元も狙えます。
まだ私自身は海外で利用したことがありませんが、調べてみるとかなり魅力的なサービスだったので、特徴や注意点をまとめてみたいと思います。
※この記事は2026年11月4日時点の公式情報をもとに作成しています。ANAマイル還元は、カード側で通常ポイントが付与されることを前提とした試算です。
Revolutとは?無料プランでも海外事務手数料0%
Revolutは、アプリで日本円や米ドルなどの通貨を管理し、海外でのカード決済や外貨両替に利用できる金融サービスです。
基本的には事前にチャージして利用するプリペイド型の仕組みです。
無料のスタンダードプランでも、海外旅行に便利な機能がそろっています。
| 項目 | スタンダードプラン |
|---|---|
| プラン料金 | 無料 |
| 海外事務手数料 | 0% |
| 市場営業時間内の外貨両替 | 月次サイクル30万円まで追加手数料無料 |
| 無料枠超過時の両替手数料 | 超過分に0.5% |
| 週末(市場時間外)の両替手数料 | 1%(無料枠超過分は合計1.5%) |
| ATM出金 | 月次サイクル25,000円相当までRevolut側の出金手数料無料 |
| Apple Pay | 対応(リアルカード・通常のバーチャルカード) |
| リアルカード | 通常カードの発行料無料・普通郵便の送料500円 |
一般的なクレジットカードと比較すると、海外事務手数料0%は大きなメリットです。
| 海外決済額(手数料加算前の換算額) | 三井住友カードの海外事務処理手数料3.63% |
|---|---|
| 3万円 | 1,089円 |
| 10万円 | 3,630円 |
| 30万円 | 10,890円 |
Revolutなら、この海外事務手数料がかかりません。
ただし、Revolutは独自の為替レートを使用しており、実際の両替レートには売値と買値の差(スプレッド)があります。
そのため、必ず3.63%分すべてを節約できるとは限りませんが、海外事務手数料を抑えられることは魅力的ですね。
ANA Mastercardゴールドなら1%還元も狙える
陸マイラーとして特に注目したいのが、クレジットカードからのチャージです。
Revolutでは、国内発行の個人向けMastercardクレジットカードから手数料無料でチャージできます。一方、Visaクレジットカードからのチャージには原則1.7%の手数料がかかります。
ANA Mastercardゴールドは、通常のポイント付与対象決済なら1%相当のANAマイル還元です。Revolutへのチャージでもカード側の通常ポイントが付与される場合は、同じ1%相当のANAマイル還元を狙えます。※1
つまり、
ANA Mastercardゴールド → Revolutへチャージ → 海外で決済
という方法なら、1%相当のANAマイルを貯めながら、海外事務手数料を抑えられる可能性があるわけです。
例えば、手数料加算前の換算額で10万円相当を利用する場合、ANA Mastercardで直接決済すると海外事務手数料は3,630円。
Revolut経由なら海外事務手数料は0円で、10万円のチャージに通常ポイントが付与されれば、1,000マイル相当の還元も期待できます。
これはかなり魅力的な組み合わせだと思います。
ただし、マイル還元はカード会社側のポイント付与条件によるため、将来的に対象外になる可能性もあります。利用前には最新の条件を確認しておきたいところです。
RevolutからANA Payへつなぐ使い方は、ANA Mastercardのチャージルート記事にまとめています。海外で直接支払う今回の使い方と、目的に合わせて使い分けられます。
WiseやIDAREとの違いは?
海外で利用できるサービスには、ほかにもWise(ワイズ)やIDARE(イデア)があります。
ただ、今回の「海外事務手数料を抑えながらANAマイルも貯めたい」という目的では、少し事情が異なります。
Wiseは日本円のクレジットカード入金に対応していないため、ANA Mastercardからのチャージでマイルを貯める方法は利用できません。
一方、IDAREはクレジットカードからチャージできますが、海外事務手数料0%になるのはプラチナランクだけです。プラチナには、前月の平均残高70万円以上が必要です。
そのため、私の今回の使い方では、どちらも候補から外れました。
月30万円の両替無料枠を上手に活用する
Revolutのスタンダードプランでは、為替市場の営業時間内なら、月次サイクルで30万円まで追加手数料なしで外貨両替できます。
30万円はチャージ上限ではなく、両替時の追加手数料が無料になる上限です。
例えば海外で50万円ほど利用する予定なら、無料枠の更新タイミングに合わせて、前の期間に20万円、次の期間に30万円を両替しておく方法も考えられます。
ただし、無料枠の更新日は利用者ごとのプラン更新日によるため、アプリで確認しておく必要があります。
週末の1%手数料に注意
スタンダードプランでは、週末にあたる為替市場営業時間外の両替に1%の追加手数料がかかります。
基準はニューヨーク時間の金曜日17時~日曜日18時です。日本時間では、冬時間は土曜日7時~月曜日8時、夏時間は土曜日6時~月曜日7時にあたります。
例えば、この時間帯に円残高から米ドルへ自動両替して決済すると、海外事務手数料は0%でも両替手数料がかかります。月30万円の無料枠を超える部分では0.5%も加わり、両替手数料は合計1.5%です。
これを避けるには、出発前の為替市場営業時間内に、必要な外貨へ両替しておくのが簡単です。
事前に米ドルを保有し、その残高だけで支払い全額をまかなえれば、週末でも支払い時の追加両替は発生しません。
ただし、米ドル残高が不足すると、別の通貨から自動両替されて手数料が発生する場合があります。複数通貨の残高を足し合わせて支払う仕組みではない点にも注意したいですね。
円高のタイミングで外貨を購入する方法も
Revolutでは、旅行前から外貨を購入して保有できます。
例えば、1ドル160円なら1,000ドルを購入するのに16万円必要ですが、150円なら15万円で済みます。
旅行前に円高が進んだタイミングで両替しておけば、旅行時の支払いがお得になる可能性もあります。
もちろん、その後さらに円高になる可能性もあるため、必ず得をするとは限りません。
為替相場を正確に予想するのは難しいので、私は一度に両替するより、旅行までに何回かに分けて購入する方法が良いのではないかと考えています。
現金用に25,000円を銀行から入金しておく
海外旅行では、カード決済が普及している国でも現金が必要になる場面があります。
Revolutのスタンダードプランなら、月次サイクルで25,000円相当までRevolut側のATM出金手数料が無料です。
そのため、現金が必要になったときのために、銀行口座から25,000円程度を入金しておくのも良い使い方だと思います。
ただし、入金方法には注意が必要です。
| 入金方法 | カード決済 | ATM出金 |
|---|---|---|
| 銀行振込 | 可能 | 可能 |
| 各種カードからチャージ (クレジット・デビット・プリペイド) |
可能 | 不可 |
クレジットカードだけでなく、デビットカードやプリペイドカードからチャージした資金も、ATMで引き出せません。
そのため、買い物用はANA Mastercardからチャージし、現金用は銀行振込で用意するという使い分けが良さそうです。
出金前には、アプリの「現金化可能な残高」も確認しておきたいところです。
なお、25,000円の無料枠はRevolut側の出金手数料についてのもので、現地ATMが独自に課す手数料は別途必要になる場合があります。無料枠を超える部分にはRevolut側でも2%の出金手数料がかかります。
また、ATM引き出し時に両替が発生すれば、両替無料枠や週末の両替手数料も関係します。※2
リアルカードの送料500円は、約13,800円の利用が回収の目安
RevolutはApple Payにも対応しているため、実物カードなしでも、対応する店舗でタッチ決済を利用できます。
ただ、海外旅行ならリアルカードも発行しておきたいところです。
タッチ決済に対応していない店舗で使えるほか、海外ATMでの現金引き出しにも役立ちます。
スタンダードプランの通常のリアルカードは発行料無料ですが、普通郵便で500円の送料がかかります。
では、この500円はどれくらいで元が取れるのでしょうか?
三井住友カードの海外事務手数料3.63%との差だけで計算すると、
500円 ÷ 3.63% = 約13,800円
つまり、約13,800円をRevolutで決済すれば、海外事務手数料の差だけで500円相当を回収できる計算です。
実際には為替レートの違い、両替手数料、マイル還元も考慮する必要がありますが、海外旅行で使うなら十分発行する価値がありそうですね。
海外で利用するときの注意点
Revolutは便利そうですが、次の点には注意しておきたいと思います。
まず、海外での決済通貨は現地通貨を選ぶこと。日本円を選ぶと、店舗側の割高な為替レートが適用される場合があります。ATMでも、現地通貨での引き出しを選び、ATM側による円換算は避けたいところです。
また、ホテルやレンタカーでは、デポジット用にクレジットカードを求められ、Revolutが使えない場合もあります。利用できても一定額が一時的に確保されることがあるため、Revolutとあわせて、通常のクレジットカードも持参した方が安心です。
そして、ANA Mastercardからのチャージについては、ポイント付与条件が変わる可能性があるため、実際に利用する前に確認しておきたいですね。
まとめ|マイルを貯めながら海外事務手数料も節約したい
今回、海外旅行での利用を考えてRevolutについて調べてみました。
無料のスタンダードプランでも海外事務手数料0%で利用でき、為替市場営業時間内は月次サイクル30万円まで追加手数料なしで両替できます。
さらにANA Mastercardゴールドからチャージして1%相当のマイル還元を受けられれば、ANAマイルを貯めながら、海外での決済手数料を抑えることも可能です。
現地での現金引き出しにも対応しており、海外旅行用の決済手段として魅力的だと感じました。
もちろん、週末の両替手数料や為替変動などには注意が必要です。
それでも、航空券やホテルをマイル・ポイントでお得に予約するだけでなく、現地での支払いまで工夫できれば、旅行費用をさらに抑えられそうです。
私自身も海外旅行で試してみたいと思います。
実際に利用したら、使い勝手や手数料についても改めて紹介できればと思います。
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注釈
※1 1%相当は、ANA Mastercardゴールドの通常ポイント(200円につき1ポイント)を1ポイント=2 ANAマイルで移行できる場合の計算です。Revolut独自のマイル特典ではありません。チャージへのポイント付与が成立する前提であり、三井住友カードの対象外一覧に個別記載がないことだけで付与を保証するものではありません。少額のチャージで実際のポイント履歴を確認してください。端数処理は簡略化しています。
※2 両替・ATMの無料枠は暦月ではなく、契約日などを基準とする月次サイクルです。残りの無料枠とリセット日はアプリで確認してください。Revolut側の銀行振込入金手数料は無料でも、振込元銀行の振込手数料がかかる場合があります。ATMの25,000円相当額は引き出し時の為替レートで判定されます。
参考情報
※各種手数料やポイント付与条件は変更される場合があります。利用前には最新の公式情報をご確認ください。

