三井住友カード ゴールド(NL)は陸マイラーに必要?SFC PLUSの維持も含めて考えてみた

マイル・ポイント・カード

旅じたくのノート · ANAカードとサブカード

陸マイラーに、ゴールドNLは必要?

7%還元やクレカ積立は魅力的。でも、メインカードに集めたい支払いもある。ANAカード別の使いどころと、SFC PLUS維持の決済配分を考えます。

情報確認:2026年11月2日

広告や比較サイトでよく見かける「三井住友カード ゴールド(NL)」。対象のコンビニ・飲食店で7%還元、年間100万円の対象利用で10,000ポイント、さらに翌年以降の年会費が永年無料になるカードです。

僕自身も初年度年会費無料のキャンペーンをきっかけに発行し、現在も保有しています。ただ、日常の支払いでANAマイルを貯める陸マイラーにとっても、必ず持っておきたいカードなのでしょうか。

高還元でも、マイルへの交換率やメインカードの利用条件まで考えると、使いどころは変わります。特に僕はSFCを持っているため、これからのSFC PLUS維持も気になるところです。

今回は、ANAマイルを貯める人が、ゴールドNLをサブカードに加える価値を考えてみます。新しく発行する人だけでなく、すでに持っていて使い方を見直したい人にも参考になればうれしいです。

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SFC PLUSを維持するなら、まずANA側の300万円を確保

2028年4月から始まるSFCの新制度では、決済額でSFC PLUSの条件を満たすには、ANAカード・ANA Payで年間300万円の対象決済が必要です。最初の判定期間は2026年12月16日~2027年12月15日です。※1

ゴールドNLの利用額は、この300万円には含まれません。年間350万円の通常決済があるなら「ANA側300万円+ゴールドNL50万円」という振り分けもできますが、300万円を集めるのが精いっぱいなら、支払いを移すことで条件に届かなくなるかもしれません。

SFC PLUSを維持したい人は、まずANA側の実績を確保し、そのうえで振り分けられる支払いを考える。これを前提に比較していきます。

実質1.5%還元でも、ANAマイルではどうなる?

まずはゴールドNLの基本的な特徴を整理します。

項目 内容
通常年会費 5,500円(税込)
基本還元率 0.5%のVポイント
年間100万円の対象利用 毎年10,000 Vポイント(継続特典)
年会費優遇 年間100万円の対象利用で翌年以降永年無料
対象のコンビニ・飲食店 所定のスマホタッチ決済・モバイルオーダーで7%還元
SBI証券のクレカ積立 基本の付与条件では最大1.0%
国際ブランド Visa/Mastercard

通常0.5%還元の対象決済を年間100万円ちょうど使うと、通常ポイント5,000+継続特典10,000=15,000ポイント。年会費を差し引く前では実質1.5%還元です。※2

ただし、Vポイント1.5%還元と、ANAマイル1.5%還元は同じではありません。

対象の三井住友カード発行ANA VISA・Mastercard会員向けの交換は、5ポイント=3マイル。60%で交換するなら、1.5%のVポイント還元は0.9%のANAマイル還元に相当します。

別ルートで交換率を高める方法もありますが、ANAカードの通常決済などでマイルを貯められる人にとって、100万円特典だけを理由に支払いを集めるメリットは必ずしも大きくありません。大切なのは、ゴールドNLならではの使いどころがあるかどうかです。

対象店舗の7%還元は魅力的。ただし一般NLでも受けられる

対象のコンビニ・飲食店で、スマートフォンのタッチ決済や対象のモバイルオーダーを使うと、通常ポイントを含めて7%のVポイントが還元されます。年間10万円なら7,000ポイントです。※3

マイルへ交換した場合の還元率は、次のようになります。

Vポイントの交換率 マイル換算の還元率
50% 3.5%
60% 4.2%
70%(条件付きの交換ルート) 4.9%

ANAマイルを貯めるうえでも魅力的ですが、この7%還元は、年会費無料の一般NLでも受けられます。コンビニ・飲食店の高還元だけが目的なら、ゴールドを選ぶ必要はありません。

また、カード現物のタッチ決済やiD、PayPayによる支払いは、この7%還元の対象外です。対象店舗だけでなく、支払い方も確認しておきたいところです。

60%交換は対象の三井住友カード発行ANAカード会員向け、70%交換はJQみずほ・nimocaなどのルートを利用した場合です。必要なカードや手間も異なるため、詳しくはポイントをANAマイルへ交換するか考えた記事をご覧ください。※4

SBI証券の積立なら、年間10万円の対象決済で0.75%

ゴールドNLを選ぶ理由として、一般NLと差がつくのがSBI証券のクレカ積立です。入会2年目以降の基本付与率は、前年の対象決済額で変わります。※5

前年の対象決済額 一般NL ゴールドNL ANA VISA・Mastercard
ゴールドSFC
10万円未満 0% 0% 0%
10万円以上100万円未満 0.5% 0.75% 0.5%
100万円以上 0.5% 1.0% 0.5%

ゴールドNLは年間100万円を使わなくても、10万円以上の対象決済があれば、翌年度の積立で0.75%還元を受けられます。

例えば、毎月5万円、年間60万円を積み立てた場合は次のとおりです。

カード・付与率 年間積立額 獲得ポイント
一般NL(0.5%) 60万円 3,000pt
ANA VISA・MastercardゴールドSFC(0.5%) 60万円 3,000pt
ゴールドNL(0.75%) 60万円 4,500pt
ゴールドNL(1.0%) 60万円 6,000pt

0.75%なら一般NLやANAゴールドSFCとの差は年間1,500ポイント。すでに年会費永年無料の条件を達成し、年間10万円以上の対象決済も無理なくできるなら、積立先を変えるメリットがあります。

ここで押さえたいのは、ANA VISA・Mastercardで積み立てても、貯まるのは通常のVポイントであり、ANAマイレージ移行可能ポイントではないことです。積立分のマイル交換が、ANAカードだから特別に有利になるわけではありません。

一方、ANAカードの対象となる積立額は、SFC PLUSの決済実績に含まれます。ゴールドNLの積立にはその役割がないため、還元率だけで切り替えると、ANA側の実績が減ってしまいます。

積立以外でANA側の300万円を確保できるならゴールドNLも候補。積立込みで達成する人は、無理に変更しなくてよい。この違いで考えると、選びやすいと思います。

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Visa・MastercardとPayPayで、メインカードを補完する

ANA JCB・ダイナース・アメックスを使っている場合は、Visa・Mastercardを追加する価値もあります。普段のカードが使えない店舗や決済方法に対応できるためです。

なかでも、僕が便利だと思うのがPayPay。小さな飲食店などでは、クレジットカードに対応していなくても、PayPayなら使えることがありますよね。

一般NL・ゴールドNLに加え、ANA VISA・Mastercardなど、三井住友カード発行の対象カードはPayPayに直接登録して支払えます。ANA JCB・ダイナース・アメックスをメインにしている人には、決済手段を増やせるメリットがあります。※6

ただし、Visa・MastercardやPayPayの補完だけなら、一般NLでも対応できます。ゴールドNLの基本還元率は0.5%なので、単純に支払いを移せば必ずお得になるわけではありません。

公共料金や税金についても、メインカードのポイント付与条件と比べて使い分けたいところです。年会費無料化を済ませているなら、使う機会が限られても、維持費を気にせず持てるのは魅力ですね。

ANAカード別に見る、ゴールドNLのおすすめ度

ここまでを踏まえると、ゴールドNLの必要性は、すでに持っているANAカードによって変わります。△・○・◎は、今回の使い分けを前提にした僕の評価です。

メインのANAカード自体を選び直す場合は、年会費とマイル還元からANA SFCカードを比べた記事もご覧ください。

△ ANA VISA・MastercardのSFC会員

Visa・Mastercard、PayPay、SBI証券の積立といった機能が重なるため、追加する必要性は低めです。特に積立込みでSFC PLUSの300万円を達成する人は、ANAカードへ集める方が分かりやすいと思います。

ただし、積立以外で300万円を確保でき、ゴールドNLの年会費無料化も済んでいるなら、積立の付与率を上げる使い道があります。対象店舗の7%還元は一般NLでも受けられるので、「ゴールドならではの差」があるかを見たいところです。

○ ANA JCBのSFC会員

Visa・MastercardやPayPayを追加でき、SBI証券の積立先にもできるため、サブカードの候補になります。

JCBのクレカ積立は松井証券・SBI証券(JCB仲介口座)・マネックス証券で提供されていますが、対象はJCBオリジナルシリーズで、提携カードのANA JCB SFCは対象外です。

積立投資そのものはANAの集計対象でも、ANA JCB SFCではこれらの積立サービスを利用できないため、その積立分を300万円に組み込む方法は使えません。

ゴールドNLで積み立ててもANA側の実績には含まれないので、SFC PLUSの決済と積立は別枠で考える形になります。

◎ ANAダイナース・ANAアメックスのSFC会員

Visa・Mastercardブランド、PayPayへの登録、SBI証券の積立など、メインカードでは対応しにくい場面を補えるため、追加するメリットは比較的大きいと思います。

ただし、国際ブランドの補完だけなら一般NLも選べます。ゴールドNLを選ぶなら、年会費無料化の達成状況や積立の付与率まで含めて判断したいところです。

ダイナースやアメックスにも旅行関連の特典やマイル還元の魅力があります。メインをすべて切り替えるというより、必要な場面だけサブカードを使う方が、役割を決めやすいと思います。

新規発行なら、年会費無料化の負担まで考えたい

ゴールドNLの通常年会費は5,500円です。年間10万円の対象決済で積立0.75%還元を受けても、毎年年会費を払うなら、一般NLとの積立ポイント差だけでは元を取れません。

そこで、初年度年会費無料などのキャンペーンを利用し、無理なく100万円の対象決済を達成できるかが判断材料になります。僕自身も、キャンペーンが行われていた時期に発行しました。

年会費永年無料は一度達成すれば継続しますが、毎年10,000ポイントをもらうには、その年も100万円の対象利用が必要です。積立1.0%還元の条件とも分けて考えましょう。

その100万円をANAカードやほかのメインカードから移すと、そちらの特典を逃すこともあります。キャンペーンの有無だけでなく、家計全体で自然に達成できるかを見ておきたいですね。

なお、対象の鉄道・バスのスマホタッチ決済乗車で7%還元、Apple Storeオンラインの所定の分割払いで手数料無料といった特典もあります。ただし一般NLでも利用できるものなので、ゴールドを選ぶ決め手とは分けて考えたいところです。

無理に100万円を集めるくらいなら、最初から年会費永年無料の一般NLを選ぶのも十分合理的だと思います。

まとめ|高還元を追う前に、サブカードの役割を決める

ゴールドNLは、陸マイラーに必須というより、メインカードで足りない部分を補うサブカードだと感じました。

7%還元やブランドの補完だけなら一般NLでも対応できます。一方、年会費無料化を済ませている人なら、SBI証券の積立などにゴールドNLを活用する価値があります。

SFC PLUSを維持するなら、ANA側の年間300万円を確保したうえで、残りをどう振り分けるか。こうして比較すると、PayPayや積立に対応するANA VISA・Mastercardの使いやすさも改めて感じます。

僕自身も、100万円の利用や高還元そのものを目的にせず、普段の支払いの中で無理なくメリットを受けられる使い方を選びたいと思います。

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注釈・計算条件

※1 SFCの集計
年間300万円は既存SFC会員のサービス区分を決める決済基準で、新規入会条件ではありません。100万ANAライフタイムマイル到達者等には別の取扱いがあります。家族利用の合算・対象外決済・SFC LITEで利用できるサービスはANA公式案内をご確認ください。

※2 100万円特典
1.5%は通常ポイント5,000+継続特典10,000の計算で、年会費・端数処理・加盟店加算を含みません。クレカ積立、ANA Pay・JAL Payへのチャージ等は100万円集計の対象外。集計期間は暦年とは限らず、特典付与も達成直後とは限りません。

※3 7%還元
通常ポイント込み、利用額200円(税込)ごとの計算です。一部店舗・支払い方は対象外。Mastercardのタッチ決済はGoogle Pay・Samsung Walletで利用できないため、端末との組み合わせにご注意ください。対象モバイルオーダーの条件も別途確認が必要です。

※4 マイル交換
50%は500ポイント=250マイル、60%は対象の三井住友カード発行ANAカード会員向け5ポイント=3マイル。ANA JCB・ダイナース・アメックスの保有だけでは60%交換は使えません。70%ルートは必要カード・手数料還元等の条件を満たす場合の数値で、カード維持費は控除していません。JQみずほルートの必要カードには新規受付終了済みのものもあります。

※5 積立
本文は2年目以降の基本付与条件で、Olive等の上乗せは含みません。本人の対象カードで月10万円まで、家族カードは対象外。積立額自体やANA Pay・JAL Pay等の一部チャージは前年利用額判定に含まれません。初年度の付与率・適用期間には別条件があり、判定期間は年会費優遇やSFC集計と同じとは限りません。JCBの対象3社はJCBオリジナルシリーズ向けで、ANA JCB SFCは対象外です。

※6 PayPay・その他特典
PayPayへの対象カード登録は残高チャージとは別機能で、利用上限・本人認証・加盟店の条件があります。乗車7%は対象路線のスマホタッチ決済が条件。Appleの特典は対象カードでApple Storeオンラインから3万円以上を所定の3~24回分割払いで購入する場合が対象で、店舗・Apple Store App・あとから分割は対象外です。

参考にした公式情報

カード特典・交換条件・キャンペーンは変更される場合があります。利用時には各社の公式情報をご確認ください。

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